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水簾洞ブログ

新潟西港の綱取り、ホーサー&ボラード

 

昔から

命を預けるロープには特別な名を付け呼んでいます

登山家なら「ザイル」船乗りなら「ホーサー」と

港湾でホーサー専門のお仕事をする人々を「綱取り」と呼びます

まるでお相撲さんみたいですが港に無くてはならない

重要なお仕事です。

 

梅雨入り間じかな六月初旬「綱取り」さんに会いに

新潟西港へぶらりお散歩

「らべんだあ」が入港するまで

新日本海フェリーのバース界隈の紹介。

新日本海バースは

山ノ下埠頭と中央埠頭の中間にあります

バースって岸壁やトラックヤードをひとまとめにした

呼びかたで、特定の船の指定席ってこと以外ほぼ埠頭と同じ意味です

対岸向かいに超大型タグボート(オーシャン ゴーイング)が

漬物石の如く本当微動だにしない、あれは新潟

西港の飾りだと言っている人もいるくらいです。

実はタグボートって綱取りの乗り物なんですよ

綱取りって、艀(はしけ)を曳いたり押したりする

(いかだ師さんの曳船小型ですが途方もない馬力です)

綱取りの正式名称を繋離船業といいます

曳航だけでなく停泊中の船の安全管理など様々な

港の仕事をこなしています。

昨年の大型客船「飛鳥」の入港時には赤タグボート数隻で

曳航して入港しました、早い話パイロット(バイス)運転代行

ですね

「バイスって、あのマイアミバイスですか?」

「あらァー バァイス=悪党」(苦笑)

「なんでバイスしてもらうんですか?」

そらぁーそうでしょう

「見知らぬ港にドデカい船で、たぶん大丈夫って入港出来んです」

はっきり言って「自信無いです」だッからァー

お尻を押されたり、手をつないだりで自分の席(バース)まで

連れていってもらいたいそうゆうこと。

ちなみに下の写真の赤タグ3000馬力~4000馬力あります。

「-----!!!」

それよりも、「曳航能力が世界最大の300トンのモンスター

対岸にいるのに赤タグよりデカい

オーシャン ゴーイングタグなにに使うの?」って話をしていたら!!!

見えて来ましたきました

今月中旬に就航100日を迎える「らべんだあ」が

これより綱取りの見学に切り替えです。

えッ、これ何だって?

「石原裕次郎や小林旭がカッコよく決めてたこれ」

これですか

「これ、ビットともボラードとも呼ばれていて、綱取りには

欠かせないものです まあ、

早い話、西部劇で馬のロープを結わえ付けておく杭ですね」

「フックでしょう?」

「よく知ってますね、そうそう昔はフックと呼んでいた」

 

さあー「らべんだあ」がやってきました、

「オーシャンゴーイング」へ舵を切りましたよ

信濃川を塞き一時停止

「後退する」

「いやいや船乗りって縁起を人一倍担ぎます

後退でなく後進と港では呼びます」

「一々こだわる」

「船長最大の腕の見せ所、直角バック入ります」

スターン、船尾(とも)とエプロン(岸壁角近辺)との確認、

緊張の連続になります

エプロン(岸壁)にも綱取りさんが待機しています

船長の指示に従ってゆっくり後進

左の方が持ち上げている竿先にかま首が付いています

これから始まる作業に使うことが稀にありビットと呼びます

「先ほどの小林旭のビッドと同じ呼び名ですね」

そうだねー 「あの竿をフックと呼べばいいのにね」

バウ(船首)の

船体に空いた楕円形の穴をムア―リングホールと呼び

よく見ると細い紐が見えます、ヒービングラインって

呼びますがそれは後ほど。

錨(いかり)アンカーは外海用で港内では使いません

船首無線方が船尾無線方と緊密な連携を取り仕事が始まる

船長からサインがでた!

バウ上から綱取り師がカーボーイよろしくヒービングラインを投げた

この第一投目をバウラインと呼ぶ

ヒービングラインを受け取ると

直ぐに相方さんが入る

船の大きさによりますがヒービングラインの

次にタグラインを入れているようですね水がしみ込むと

かなりの重量になり危険性がたかくなります

三名がかりで急いで引き寄せるかなりの力仕事になります

ホーサー(係留ロープ)が見えてきた

スターン、船尾(とも)も同時にホーサーをピットへかける

「太いロープですね」

「ホーサーとピットの間に腕挟んだら即骨折れます」

「うへぇ」

船首2番ブレストを開始

ヒービングラインを確認する、からんだら一大事

この巨体を一本のホーサーで繫ぎ止めるなんて無理

実際にモタモタしていれば、あの太いバウホーサーが切れてしまう

振った! 放った!

「なんか、カッコイイ」

「-----------同感です」

この2投目はボラードへかけます

これが一番大変

エプロンからかなり離れた場所に

ボラードがあるのです

「凄いコンクリートの基礎!これって動くってことあるの」

「よく見てごらん」

基礎とアスファルト舗装の間にこの部分だけ

草が生えている

「なるほどなるほど」

船体をエプロンに固定するホーサーをブレストラインと呼び

ワイヤーにホーサーを繋ぎ船舶側が巻き岸壁(エプロン)に固定します

2番ブレストラインが張られて行きます

3番スプリング開始

ヒービングラインをワイヤーまで引く綱取り師

スターン、船尾(とも)方に合図を送る

結束後、船上のバウ方にトルクの合図をおくる

ねえ、

「あの台形の黒いゴムみたいなもんなに?」

「あのさぁ・・・人の話し聞いてる」って

防舷材、ゴムのクッシン!

「地元の皆さんはパイって呼ぶよ」

「オッパイのパイ?ですか」

「知る訳ねだろう そんなん、自分で考えろ」

ところで、

オメェ~、大型トレーラーで直角バック出来る?

僅か十数名で新日本海フェリー「らべんだあ」を操つる

綱取り師の能力ってすごいよね

日本一の信濃川その川湊新潟

新潟西港を支える花形「綱取り」を実際にご覧になれます。

今月の6月28日には新造船「あざれあ」が就航します

真新しい純白の「あざれあ」を操る、綱取りは男の世界そのものです!

 

 

 

 

 

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