鯉釣りの醍醐味
これは、私水簾洞が長い様々な釣りの経験から得られた一つの結論です。
若い日の磯釣りに始まり、鮎釣りを経験しながら岩魚や山女魚などの渓流釣りにハマった後、最後に辿りついたのが鯉です。鯉が「登竜門」の最後の試練を乗り越え龍になった故事ではありませんが、私は最後に鯉(竜?)に取りつかれた人間の一人です。
では何が、鯉釣りの魅力なのでしょうか。
フィッシングとしての鯉釣りの魅力はいくつかあります。
私も齢(よわい)、還暦を超えました。
若い頃漲っていた体力も今はみる影もなく、晴れた日や仕事の合間に家の近くの河川に「晴釣雨読」宜しく、日がな釣り三昧の日々です。
こうなると、河川にどこにでもいる鯉はまことに有難い魚類といえます。
「ちょっと、釣りに行ってくる」
この「ちょっと」という気軽さが鯉釣りの大きな魅力の一つです。
私の場合は新潟市の南方に位置する都市湖沼「鳥屋野潟(とやのがた)」に接続する水路がフィッシングフィールドになります。
釣りには、「静」と「動」の要素があります。
鯉釣りというと、どんなイメージをもたれるでしょうか。
多くの方は何となく「静」の感じがあると思われるかも知れません。
しかし、実は鯉釣りの最大の醍醐味に「攻め」の要素があります。
ただ、漠然と釣り糸を垂らすのではなく、鯉の集まる場所をいくつかの方法(手段)で推理し、そこにできるだけピンポイントで糸を沈める。または、そこに鯉を誘導する。
鯉釣りには、磯と渓流のよさを合わせもつ魅力があります。
鯉は何といっても、大きな魚です。
日本の淡水において、これだけ大きく成長するお魚は、鯉が一番です。この大きさ故に、釣れたときの「引き」は力強く、ダイナミックなものがあります。
長年野鯉釣りを愛してきた水簾洞です。
鳥屋野水簾洞の由来