もしやこれは⁈

Ｋちゃんこれなんだかわかる？

ジイ「ザリガニじゃぁないかな？」

「木の枝にザリガニは登れんじゃろう」

Ｋちゃんもっと「近づいてよく見てごらん」

うぅ・・ん分からない「分からないよ」

そうか、　

おやこの抜け殻は

まだ新しい「きっと近くにいるにちがいない」

Ｋちゃん、探そう

「何を探すのさぁ」　まぁ、「何でも見つければいいのさ」

ジイ来て「カマ坊がこんなに大きくなっている」

よく見つけたね「Ｋちゃんコイツじゃよあの脱け殻

のぬしは」

うそ、ウソだァ「だってコイツ７、８センチくらいあるよ

あの脱け殻そんなに大きくなかった本当にこのカマキリなの？

そう、その「カマキリじゃよ」・・・・

ｋ君こんにちは「もう拙者のことをカマ坊とは呼ばんでくだされ」

この通り元服致したしだいでこれより「カマノ介」とお呼び下され。

「カマノ介・・・よろしくね」　って睨めっこしとるわい・・・

ところで、

Ｋちゃんカマ坊って「どんな姿だったか思い出してごらん」

えぇと、「３センチくらいで頭でっかちで・・・・

カマノ介を良く見てごらん

アッ、「背中に　羽が生えている」

そうだね「小さいが羽が生えているねカマノ介は元服した

のじゃよ」ジイ「元服ってなに」

元服とはね子どもから少し大人になったってことだよ

「そうか、カマ坊はカマノ介へ元服したんだね」

Ｋちゃん昔の人たちは男の子の成人式を元服って言って

お祝いをしたんだよ。

虫たちの世界では男の子も女の子も「脱皮」って言うんだよ

ジイ「カマノ介ってまた脱皮するの？」

何回かはするらしいよ、でも

自然界で脱け殻を見れたってラッキーだったね

ねえジイ「僕も何回も元服するの？」

そりゃぁ「先のことは分からん」けれどかならず

男の子も女の子も大人にはなる、ただなり方が大事なんだよ。