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七月の晴釣雨読、ジム・ジャームッシュ祭り

ストレンジャー・ザン・パラダイス  ジム・ジャームッシュ

竹中直人にとって、辿り着けぬ遥かなる人なんだろうな。

 

全編を通して漂う微妙な違和感、

主人公たちと観ている者を同時に突き放す不安感で

先が読めない。

それほどのロードムービーだ。

荒れ地につ立ったエバァ、そのエバァの道行きが

すんごくよい。

観客を無視し垂れ流すモノクロームの世界

微妙に好きになる、癖になる。

「パーマネント・バケーション」から二作目で

この肩の力の抜けようには驚いた。

世界で支持されるわけだ。

その作風が一転する、

「ナイト・オン・ザ・プラネット」では

ロベルト・ベニ―ニ 扮するタクシー運転手の

15分に渡る超長回しのマシンガン喋べくりは、

超人的抱腹絶倒。

それを鎮痛に受け流す神父役のパオロ・ボナチェッリが

いい味をだしている、これを仕切ったジャームッシュは天才、

借りる?・・・一生ものです お買いなさい。

 

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