水簾洞ブログ
十月の晴釣雨読
猿猴 川に死す 森下雨村著 小学館発行
川に生まれて 川に帰る
古き良き時代の釣りサウダージ風味のエッセイ集
文脈に数珠玉の釣り名言がちりばめられ、分かる人
には分かる憎い本です。
又、第2部の 評伝・森下雨村 が面白い
幸田露伴先生がお持ちのウオルトン著「釣魚大全」初版本
を借りながら、 遂に返さなかった佐藤垢石(釣り人社
初代編集者) 「狙ったものは、必ず釣り上げる」その
垢石の釣り弟子、井伏鱒二、鱒二の著書「釣魚記」で
垢石はその才能を発揮して見せている。
一癖も二癖もある作家の話しあり、
日本に最初にブラックバスを持ち込んだ、赤星鉄馬氏の
話しなど。
現代によみがえった幻の釣りエッセイ。
露伴先生は偉かった。 初版本ですよ、初版本。
もしかしたら幸田露伴サイン入り———–
俺なら垢石ヤッテ—- 「!」 鱒二もそれを狙ってた!
アリ得~ルでしよう。
アイザック、ウオルトンにアイザック、ニートン
同じアイザック君でも一人は林檎からのめり込み
一人は一匹の雑魚からのめり込む。
「我思う故に我あり」とはデカルトが言った言葉ではあるが
猫にとっては三歳の子供でも分かるとも言っている
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