水簾洞ブログ
三月の晴釣雨読 リバー・ランズ・スルー・イット
「リバー・ランズ・スルー・イット」
原作 ノーマン・マックリーン
制作監督 ロバート・レッドフォード
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの
水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、か
つ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。
DVDの絵ずらで購入した いいです、すごくいい
田舎にとどまり自由奔放に生きる弟役を
ブラットピットがなんの違和感もなくやってのけている。
一方、
他人の承認を得なければ一事が万事 事が運べない
スマートで小奇麗なコンクリートとアスファルトの
都会暮らしに飼いならされながらも
違和感を抱える兄役(クレイグ・シェーファー)が
とことんバッキングに徹しつつ存在感ある見事な演技だった。
原作者のノーマン・マックリーンの名を借りた
グレイグ・シェーファーはさぞ難しかったことだろうと思う。
その兄が、
たぶん九月だろう帰郷する、何かを秘めた、兄が
炎天下の草いきれと乾ききった牛糞臭う故郷の
大自然に癒されつつ一生忘れえぬ出来事に刻印を刻まれる・・・・
兄ノーマンの目を通し
弟ポールを語る、ひと夏のものがたり。
アメリカの片田舎の風景がなぜか日本の原風景にみえてしまう
不思議な映画です、最終章の語りが「方丈記」って
字幕スーパーのアドリブなのかは知る由もないが
リバー・ランズ・スルー・イットは
第65回アカデミー賞最優秀賞撮影賞を受賞する。
ロバート・レッドフォードとブラット・ピットって・・・ねぇ・・
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