水簾洞ブログ
十一月の晴釣雨読
83年度版ベスト・エッセイ集 「耳ぶくろ」 文芸春秋発行
日本エッセイスト・クラブ編
父への感謝 栄久庵憲司著
釣竿は、 天、風、水、魚 のコミュニケーションメディア
昨年、亡くなられた
インダストリアル・デザイナーの
栄久庵憲司氏が無類のへら鮒師であったとは
多忙の身に、静寂な湖面に糸を落とすひと時が
ささやかな心の慰めであったのであろう。
氏がお書きになったエッセイを改めて読みかえし
へら鮒実釣時の文章が文筆家と明らかに違う
天才デザイナーの凄みを感じる、又 釣りと人に
思いをはせる優しさが文章全体に溢れてもいます。 鯉魚、速水御舟筆
同じく、耳ぶくろに収録されている
宮原昭夫さんの「漁師料理の旅」は読み進むうちに
潮の香りが充満し
漁師めしの匂いも充満し,そらァ~堪えますよ。
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