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七月の晴釣雨読  蜘蛛の糸

蜘蛛の糸    芥川龍之介著

角川文庫

極楽は空やぞ・・・

 

よう来なすった、

人のできぬ精進をしなすったのじゃな

魚、肉、虫を断ち、

穀物を断ち、野菜を断ち、果物を断ち

木喰道に徹し一切の殺生を除けてきたとは大したものじゃ

ここが極楽浄土へと続く蜘蛛の糸で編んだ雲の道じゃよ

ただのう、そんなお前様だからお聞かせするのじぁが

その昔、

芥川龍之介という物書きがお釈迦様の啓示を受け

何やら書き綴ったと聞くが、お釈迦様は大切な事を

わざと書き落せと仰せになったとも聞いている。

それはのう

「極楽は空やぞ」

極楽浄土へ行ける様な聖人は、八大地獄へ堕ちた同朋を

見捨てて天女と戯れておれんのじゃ

結局は精進しても六道を降り地獄へ行くことになる。

地獄には阿鼻叫喚血達磨亡者と牛頭馬頭が数限りなくおり

救っても救っても限りがない、 そのうち

だれが聖人でだれが餓鬼畜生で牛頭馬頭なのかも

区別がつかぬようになるのじゃ。

そう、カンダタは実は聖人だったのさ

なので儂ら蜘蛛の糸はいくらあっても足りぬ。

お前さん、

それでも お行きなさるのかね。

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