水簾洞ブログ
五月五日の晴釣雨読「小説十八史略」その1
小説十八史略 陳舜臣著
全六巻(1刊) 毎日新聞社刊
男子たるもの敷居を跨げばそれ七人の敵あり
憂国を切に願いながらも無念怨念の情を抱き
汨羅の川にみをなげた屈原、死してなをおさまらぬ
魂を鎮めようと人々は粽:チマキを川に捧げた。
端午の節句は、中国では厄除けの日であり。端とは
発端の端で物事の始めの意味です、端午とはもともと
五月の最初の午の日のことでしたが、それがのちに
五日に固定となりました。一年十二ヶ月のなかで
五月は最も勢いのつよい月とされている。そのなか
でも、午の日はとくにつよい。時刻にしても正午と
いうのは、頂点である。そんなわけで、あらゆるも
のの勢いが最もつよい端午は、禍々しいものの勢い
も絶頂にあるはずだ、それらを鎮めるのが端午の節句の
本来の行事でありました。(十八史略より抜粋)
信濃川の鯉のぼりがコロナ禍を鎮めますように、欲張りかな
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