水簾洞ブログ
晴釣雨読 ひまわり
ひまわりの種を くぼたのぞみ
文藝春秋 五月特別号
あの日 泣き崩れたことさえ 君は忘れさる
ポケットに入れていきなさい!
冬のウクライナの町へやってきた
ロシヤ兵に向かって
ひまわりの種を差しだして女はいう
あんたがたみんなここで死ぬんだから
種から芽が出て花が咲く だから
ポケットにひまわりの種を入れていきなさい!
困惑するロシア兵に たたみかけるように女はいう
夏のウクライナに咲く一面のひまわり畑には
無数の 無念の ヒトの命が眠っている
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