水簾洞ブログ
二月の晴釣雨読 (2017)
雨月物語より 夢応の鯉魚 上田秋成著
神保五彌・棚橋正博訳 教養文庫
執念の美学か破滅の美学か
雨月物語に登場する人物達ちの
執着心、執念の過ぎ果てた末に訪れた非現実の物語。 鯉、前田青邨筆
「夢応ノ鯉魚」
大津の三井寺に興義と名乗る僧おりーーーーーーー
鯉狂いと名乗る者の上座に君臨する一人がこの興義だろうか
興義その人の鯉に捧げた身の入れようは
尋常ではなく、空恐ろしくもある。
人とはこれほど愛することに執着、妄執するものなのか
誰か興義に勝負なさる方はおりませぬか。
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