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五月の晴釣雨読(2017)

 

鳥葬の山   夢枕獏著  文藝春秋発行

 

暇つぶしに茶菓子代わりに読み始めたら

止まらない、久し振りに参った

表題の「鳥葬の山」(本書は短編集)では

主人公の夏木と体験を共にしている自分がいた。

その場の温度や湿度、身体に触れる岩肌

草の匂い 人物臭、揺蕩う風や明暗を

直視できず、顔を背け、身が竦む

自然は諸々の生き物に等しく調和を求める

下腹に力が入らぬ自分が神の御前で震えていた。

 

他の短編も粒ぞろいです。

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