HOME > 水簾洞 晴釣雨読 > 三月の晴釣雨読 眠る鯉

水簾洞ブログ

三月の晴釣雨読 眠る鯉

眠る鯉   伊集院静著

文春文庫

「水の匂いを嗅いだら、おまえも鯉にならにゃいかん」

 

ひとは、切羽詰まり

やむにやまれぬ故に急峻な谷川を飛ぶの

だと宮本輝は記した。

月あかりの清流にたゆとう素肌の幸恵を

辰三の目を借り、

眼もくらむ絵画のごとく伊集院静は

表現してみせた。

それは、

ハムレットの恋人の悲恋の死を彷彿とさせる。

美しければ美しいほど

越えることのできぬ宿命は哀しい・・・

「眠る鯉」伊集院静うまいなぁ~

 

 

コメント

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

マナーを守り、楽しい釣りをしましょう。
内水面での釣りには、漁業協同組合(漁協)が発行する遊漁券が必要になります。

TOPPAGE